(2)ヒトラーの国家運営

質問者:ハイル禅師 ヒトラーはなぜ あれだけの権力を
反乱もなく掌握できたのですか?

私:ヒトラーは自分を崇拝したり媚を売ってくる団体に 
特定の権限や利益を大きく与えるほど お人よしの馬鹿
ではなかったからであります

ヒトラーのナチス極右政党は共産党の赤色戦線との争い
を不法な手段で打ち倒し ヒンデンブルグ大統領の死後
自身が総統となり全権委任法を成立させ一党独裁政権を
手に入れました

さらにヒトラーの第三帝国内部の権力構造は縦割りで
無数の下部組織から成り多岐に渡っていました

つまりヒトラーは親ヒトラー派の団体や結社を
細分化し それぞれに地位や権限をまんべんなく
与えていったのです

その理由は特定の団体への利益供与は
自分の地位を危うくするからです

権限や地位を薄くばらまくことにより 小さな団体の長は
一定の権勢欲の満足感を持つし 一層 ヒトラーに対する
依存度を深めることにもなる

ヒトラーは第三帝国内部の無数の組織を互いに競合わせ
権限の重複に対する衝突に際し自分が調停役を取って
いたのである

このような状態では ヒトラーに対する忠誠心こそ必要で
あり倒閣運動はとれないと言える つまり ヒトラーは政
治的手腕がズバ抜けて優れていたのだが その采配の
やり方を軍事面にまで持ち込んだのは命取りになった

連合軍のノルマンディー上陸作戦前に各方面の司令官に
貴重な装甲師団を少し筒 分け与えてヒトラー自身に
対する信頼を保たせていた 

だが組織に少し筒 恩恵を施すことによって最高司令官と
しての自分の立場は守れるが この場合 それが却って 
すべてを失うことになったのです

当時 連合軍が上陸する可能性が高い地区は
パドカレー―地区とノルマンディー地区であり
ここに装甲師団を集中させる必要があったのだが
フランス全土にばらまいてしまった

さらには 大口径砲台は陸軍の管轄ではなく トート機関
の管轄であり 高射砲師団は 空軍直轄であり
装甲師団は ヒトラー直轄だったのです

ノルマンディー地区の防衛責任者であるロンメル元帥は 
海岸の二線級の防衛師団にしか命令する権限がない
状態でしたし さらに上陸日は現地を離れていました

ドイツ帝国は無数の権力組織を抱えた優秀な国家運営を
やりながらも互いに必要な人的資源と物的資源を奪い合う
結果となり 貴重な資源を集中的に前線に運用できず 
総力戦の戦いに敗れたともいえる

ヒトラーは保安警察(SD)や秘密警察(ゲシュタポ)に
すべての組織を監視させており報告させてもいたので 
各組織は柔軟な対応ができなかったのである
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